この家でもっと楽しく暮らす

埼玉県幸手市で夫婦で営む小さなリフォーム屋さん「菜の花すまい企画」。お客様との会話から出た”住まいのお悩み”や、暮らしの工夫・知恵などをご紹介。日々の生活の中で思うことも綴ります。

長く住んだ時間だけ比例するものは

この時期ならでは幸手市内の道路の「権現堂渋滞」で仕事の移動もままならないことに苦心している菜の花すまい企画の川村孝一です。

 

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権現堂公園の桜は昔から有名でしたが、圏央道が開通してからより多くの見物客がこの幸手に来て頂くことは大変嬉しいのですが、車の渋滞がすごくて・・

 

今日は朝から5月から着工するお客様の解体立会いをしてきました。

今回のお施主様である息子さんとお母さんの二人暮らし。

築50年の大きいご自宅を解体し、住居兼用の離れ家をリフォームして生活をそこで出来るようにしたいというご要望です。

今月ありがたくリフォームのご契約を頂き、建物解体と一緒に使わなくなった生活用品などの処分を業者に任せるということで立ち会ってきました。

 

何代か前からずっとそこに住んでいらっしゃるお宅で、代々大工さんをしてきたお家。築50年の家の中には、すでに使わなくなったもの、壊れてそのままのもの、

亡くなった先代達の持ち物、仕事で使っていたと思われる品など。

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「これも処分で・・」

「これも処分できますか?」

「この部屋は亡くなった祖父母の部屋で手を付けてないんです」

『ええええーっ!!』

 

息子さんと処分業者に立ち会ったうちの妻も

「結構あるよぉ~(笑)」

外で一緒に話をしていた私にお母さんが

「これが宝の山だったら良いんですけど(笑)」

「今まで片づけることをしてこなかったから、今回を良い機会にと思って」と。

 

長く住むということは、そこで人が生活をしているということなので、

時間に比例してどうしても「モノ」が増えてきます。

その都度、捨てるなり処分するなりしていけば良いのかもしれませんが、

亡くなった家族のものであったり、偲ばれるものだったりするとどうしても踏ん切りがつかないものです。

 

また、時間と比例して生活の中で起きたことが住まいに出ていることもあります。

このお家も、7年前の震災の影響を受けて、壁のクロスやその下地にヒビが入ったりして、そのままになっています。

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今回は、これらのモノの処分はもちろんですが、住まいに出てきているキズや痛みもリフォームして長く、気持ちよく住んで頂けるようにリフォームしていきます。

5月の着工以降、ココでご紹介していく予定です。

楽しみにしていてください。

 

私は、すぐ処分してしまう性分なのでモノであふれかえることは少ないのですが、

でも、モノって本当に増えていくなぁ。と感じた今日の午前中でした。

 

                   菜の花すまい企画 代表 川村孝一