この家でもっと楽しく暮らす

埼玉県幸手市で夫婦で営む小さなリフォーム屋さん「菜の花すまい企画」。お客様との会話から出た”住まいのお悩み”や、暮らしの工夫・知恵などをご紹介。日々の生活の中で思うことも綴ります。

「いつまでもココに住んでいたい」・・杉戸町K様邸

今日は冷たい雨で肌寒いくらいですね。

先週は高齢で、しかも一人暮らしのおばあちゃんの台所と

トイレのリフォームをやっていました

菜の花すまい企画の川村孝一です。

 

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↑ before 廊下とトイレ床には10㎝の段差が。

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↑ after 段差を無くしトイレも交換

 

このおばあちゃんからお電話でお問合せを頂いたのが、2月の下旬。

都内に住む娘さんが同席のもと、商談を始めさせて頂き、ご契約を

頂いたのが4月下旬。

何度も会話をしていく中で色々なおばあちゃんの想いがありました。

 

年齢を重ねることで、

ご自身の身体に不自由な点が出てきていること。でも、

車いすや施設に入るなどは考えずに亡くなったご主人と暮らした

我が家で出来る限り過ごしたいこと。

杖など使って自分の足で歩きたいこと。

自分の好きな茶わんやカップで食事をし、お茶や紅茶を飲みたいこと。

足や膝などが痛むため、病院はご近所の方が連れて行ってくれること。

お花が好きなこと。本が好きなこと。

だからいつまでもココに住んでいたい 

という強く揺るがない想い。

すごくかわいらしく、お茶目な笑顔が素敵なKさん。

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↑ 足が悪いので掃除が出来ないからモノが溢れてしまっていた

 

初めてお会いした時から3回目の打合せまでは、

(他に2社ほど声をかけていたようで・・)毎回伺うと必ず冒頭に

「おたくにお願い出来なかったらごめんなさいね」

「予算があるから・・ごめんなさいね」と言われてました。(笑)

私達も最初はこの冒頭の「ごめんなさいね」から始まる打合せ

「ご縁を頂くのは難しいかな?」などとも思っていました。

 

でも最終的に私達にお任せ頂くことになりました。

まだ最終的な見積書を提出する前に、お電話を頂き、

「菜の花さんにお願いすることにしました!」と。

恐らく見積金額は私達の方が高かったはずです。

そういえば、最初から比べると呼び方が変わってきていました。

会社は「おたく」→「菜の花さん」

私のことは「川村さん」、妻のことは「智恵美さん」と。

人の距離ってこういう所で感じますよね。

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↑ 食器棚 兼 家電収納 兼 カウンターを前に出して手摺も兼ねてみました

うちに決めて頂いた最大の理由を伺うと、

「古いからといってただキレイにする、新しくする提案をされてる中、

菜の花さんは私の身体のことや、日常生活の中で出来ること、出来ないことを

丁寧に聞いてくれて、それを実現する提案をしてくれたから」とのこと。

 

これを聞いた時に本当に本当に嬉しかったのです。

ここは私達が他社に負けない所!

負けてはいけない所!

これが私達の唯一と言っていい強み!だと改めて感じました。f:id:nanohana-sumai:20180611163741j:plain

↑ 今回のリフォームを機に台所備品を断捨離。代わりに調味料ラックを造作

 

K様とこの関係が出来てから、工事完工までは前回妻が投稿したとおり。

「あの新聞を見てお電話した私の直感はすごいでしょ!」

「お二人の写真を見てピンと来たのよ」

「菜の花さんにお願いして良かった!」

「本当に細かい所まで気を遣ってくれてありがとう」

 

そして金曜日に室内の工事が全て終わったことをご報告すると、

今回の目玉!造作した食器棚を撫でながら、涙声で

「川村さんありがとうございました」と仰って下さったのです。

このご縁に感謝しているのは私たちなのに。

 

この言葉を裏切らないように、次回の外構工事も引き続きがんばります。

 

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                   菜の花すまい企画 代表 川村孝一