お客様に喜んで頂くことを考えるのが大好きな
菜の花すまい企画の川村孝一です。
今週から2月。1ヶ月なんて本当に早くて、ついこの間「明けまして・・」なんて
挨拶していたと思ったらスーパーでは「バレンタイン」コーナー。
時間や時代の流れって本当に早い・・と。
先日のブログで今年は年男だと書きました。
私が夢を実現するためこの菜の花すまい企画を起ち上げたのですが、
自分の会社をと思い始めたのは15の時。叶えるぞ!と決めたのは21の時。
そしてすまいを通した仕事を夢にしようと決めたのは社会人2年目の24の時です。
すまいを一生の仕事にしようと決めたのは、セキスイの営業マン時代の苦い経験があるからです。
新人営業マンとして入社2か月目で初契約を頂いて着工までに色々手続きに時間がかかるお客様でした。その手続きが終わるまで特に対応する事項もなく、その後もとんとん拍子で契約が取れ、忙しさにかまけてそのお客様には顔もあまり出さずにいました。要は「放っておいた」ようなものです。
そしてもうすぐ着工の目途が立つころにお客様にご連絡した処、「解約したい」と言われ、ものすごい剣幕で玄関先で怒鳴られたのです。
『お前はお客様を扱う仕事に向いてない。こちらの立場に立って何か考えたことはあるか?お前にとっては一人の施主かもしれない。他のお客も抱えているだろう。
新人だから余計に契約を取ることが一番の仕事だろうし、それがお金になる。でもお前には施主に対する“想い”がない。そんな奴に俺の家を任せられない!』と。
私はそこで生まれて初めて玄関の前で“土下座”しました。
この言葉で「やることなかったんだから仕方ないだろ」と他責に捉えるか、
自分がやったことを「二度と繰り返すものか」と自責に捉えるか。
お客様は、自身の住まいのことを22歳の新人の自分を信用して契約書に判を押してくれたのに、自分は新人ながら調子よく契約が取れていたから「お客様の想い」をないがしろにして自惚れていたのだと思います。
住まいは「高い買い物」ではありますが、「想いが籠った買い物」でもあるということ。ご契約頂く、お任せ頂くことの責任の重みは計り知れないこと。
だから自分を信用してお任せ頂いたお客様が少しでも安心して頂けること、住まい作りを楽しんで下さり、引き渡し時に家族で喜んで下さることを目一杯考えて、任されたこと以上の仕事をご提供し、それを地道にやり続けることが営業マンとして一番の仕事だと教わった気がします。
自分の夢の為にどんどん経験を積もう!と気持ちが切り替わり本気でやり続けました。約10年営業の仕事をやり続け、連続して表彰されるまでに成長させて頂き(写真上)、そして多くのお客様からお任せ頂き、そのお客様から多くのご紹介を頂けるまでになったのです。
すべては1棟目のこのお客様のおかげだと今でも思います。
結局は許して頂き、記念すべき初契約物件をお引渡し出来ました。セキスイ退職後も多くのお客様と連絡を取り続け、お付き合いが続いたのもすべてこのお客様に教わったことを本気で受け止め、地道に繋がりを続けたからだと思います。
自分を叱ってくれたそのご主人様は6年前亡くなられ、ご自宅に伺いお線香だけあげさせて頂き、お礼を申し上げました。
あれから23年経ち、やはり第一線でお客様の想いを感じ入り、それをカタチにすることが出来、しかも自分が思った通りの仕事がしたくて、自分の信念をカタチにしたのが地元幸手市で立ち上げた「菜の花すまい企画」です。
私が影響を受けた諸先輩方がまだまだいます。そのお話やこの会社でやりたいことは、また次の機会に。